第6回「事理一致」運動 研究会
〜 理にかなった運動の探求 〜
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剣道はじめスポーツにおける指導言語の多くは抽象的・感覚的であり、真の意味や科学的根拠が曖昧である。例えば、「タメ」とは何か、なぜタメが重要なのか、これまでの指導理論に科学的な説明はない。「力を抜け」と言われても、どのタイミングでどこの力を抜くのか、それはなぜかが示されなければ、改善しようがない。 従来のスポーツ科学における研究方法は、「実験」と「シミュレーション(数値実験)」だけであったため、現象の背後にある普遍的な原理は何か、上達するためには具体的に何を改善すれば良いのか、という本当に知りたい点まで議論が進まなかった。そこで我々は、次の2つの方法を柱とする研究に取り組んでいる。本研究会でその中間発表と検討を行う。
剣道では、大きく振りかぶって打つ「基本打ち」の練習を、初級者から上級者まで繰り返し行う。一方、実践の面打ちを観察すると、振りかぶりがなくコンパクトで、基本打ちとは全く異なる。最近、この2種類の型の面打ちをそれぞれ分析することにより、理論的には力学的な共通点と相違点、動画分析からそれぞれの型における熟練者と初級者の特徴が明らかになってきた。この両者の分析を比較検討し、「コンパクトな実戦的面打ちを習得する目的において基本打ちどのような意味があるのか?」「より効果的な練習法法はないか?」を検討する。 |
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参加は自由ですが、準備の都合上、できるだけ事前にメールでお知らせ下さい。
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2017-8-6 更新