第2回 事理一致運動学会
〜 実践と物理の融合 〜

  • 日時:2023年9月14日(木)16時半 〜 15日(金)16時半
  • 場所:福島大学
■ 学会の趣旨
 例えば、野球の打撃では従来後ろ足が「軸足」と呼ばれ、「軸足に体重を残せ」とも言われます。しかし力学的に考えると、前足に体重をのせてその周りに体が回転する方が合理的です。つまり「軸足は前足」が正解です。学会やセミナーででこのことを発表したところ、野球関係者から大きな反響がありました。従来の野球の常識を覆す主張だからです。しかし、丁寧に説明すると誰もが納得されます。この事例が示すように、スポーツの力学的メカニズムに関する理解は驚くほど進んでいません。
 本学会では、従来の実験に基づく研究に理論物理学的手法を導入することにより、動作のメカニズムを解明し、学校教育にも活用できる合理的な指導方法の構築を目指しています。
WBC決勝の村上宗隆選手の同点弾。前足を軸に体が回転している。 (C)Getty Images

■ スケジュール

<14日>
15:40福島駅東口集合車で移動
[研究発表]
16:30武田 千都(福島大4年)側方倒立回転の力学的考察
17:00武田 龍蔵(福島大4年)ラグビーにおけるスクリューパスの力学的考察
17:50討論終了
18:17金谷川駅ー福島駅18:27
18:40懇親会
 
<15日>
9:36福島駅ー金谷川駅9:46
[研究発表 午前の部]
10:00開会
10:10伊藤 俊(福島大M1)中学校における運動部活動の地域移行に関する研究
10:22鈴木 翔子(福島大M1)体育・スポーツにおける多様性について
10:34福田 哲史(福島大M1)局所性因子に着目したミトコンドリア増減反応に関する研究
10:46菅野 堅太(福島大M2)スポーツを通じた共生社会の実現に向けた障がい者スポーツ団体の拠点整備
11:08積田 連(福島大M2)異なる長さのクランクがペダリング動作時の酸素摂取量及び大腿部の筋活動
に及ぼす影響
11:30山中純之介(福島大M2)プロスポーツチームの行う農業事業が及ぼす地域への影響
〜福島ユナイテッドFC 農業部に着目して〜
11:50講評
11:55昼休み
[講演]
13:00坂井 伸之(山口大)スポーツと物理学
[研究発表 午後の部]
14:00金谷 恋(山口大M2)バドミントンのスマッシュ動作の力学的解明
―腕とラケットの最適角について―
14:25休憩
14:40池田 翔貴(山口大M2)バスケットボールのシュート動作における飛距離を伸ばすコツ
15:05伊達 元彦(山口大M2)ドッジボールの投球動作における力学的考察
15:30光嶋 峻平(山口大M2)短距離走におけるスプリント動作の力学的解明
15:55板井 駿吾(山口大M1)剣道の面打ち動作の力学的解明
16:30終了
■ 世話人
 竹田隆一(代表、福島大)、小川 宏(福島大)、坂井伸之 (山口大、連絡先)

2023-9-10 更新